GPS、スマホの地図アプリの普及で難易度下がるバックカントリー

GPS端末やスマホがない時代は

ふた昔前の古い話になって恐縮ですが…。今どきのようにスマホやGPS端末でいとも簡単に自分の位置や目的地を知ることができない時代のお話です。

地形図を首からぶら下げ、事あるごとに地形図と現場とをにらめっこ。現在地の確認と地形の先読みに励みます。単純な地形ならまだしも、ややこしい複雑な地形ではドキドキしましたね。地形図と現物のつじつまが合うと、安心したものです。何度も失敗しましたし。

ふた昔のガイドブックは地形図じゃなくて概念図

昔のガイドブックは尾根が太線、沢が細線で表現されている簡素な概念図が主流。ツアーの準備として、まず概念図にかかれてるルートを地形図に落とし込む作業中から。これがなかなか大変なんです。概念図の少ない情報と本文の内容から意図をくみ取り、地形図に線を引いていきます。地形図を読み込むのと、それを頭の中で立体に起こす力が必要。全行程に納得のいく線が引けたらめでたく終了。

今のガイドブックはご親切に地形図に線が引いてあります。なので、地形図を読み込むことなく準備を終わっちゃいます。GPSデータが付いたガイド本もありますね。それはさすがにやり過ぎかと…。でもまあ、今は他人のツアーのGPSログをパクれますから、同じことか。

インターネットで地形図を見れない時代は…

また、紙地図を買ってた時代は大変。そこそこ大きな本屋さんじゃないと地形図は売ってませんしね。もうすでに処分しましたが、段ボール箱にいっぱいになるほど地形図の在庫がありましたよ。

今はほんと便利です。日本全国の地形図をパソコンで見れるんだから。新しいエリアをリサーチする時なんて本当に便利です。見たい時に見れ、しかも縮尺も自在で。若い時分は困らなかったけど、老眼でも見れる大きさに拡大して印刷できるのは、この上なく便利です!

今のご時世のツアー前の下調べ

GPSが普及し始めた頃、GPSなんて反則だ!っと思っていました。基本は地図読み!本来はそうなんでしょうけど、そんなこと言ってたら今や時代遅れです。便利なものは積極的に使わないと損だ…という考えに変わりましたね。

なので、今どきのツアーの下調べは、行きたいところををネットで探します。で、みつかったら、何個か他人のレポを読みます。そして、GPSログをダウンロード。あとは最新情報をSNS等でゲット!以上でおしまい!簡単!早い!

今のご時世のツアー当日

ツアー当日はGPSで登山口まで簡単に行けちゃいます。GPSやカーナビがない時代は、登山口を探すのが最初の難関でした。歩き始めてからも、実際の地形とか見なくても、GPSのルートの通りに進んでいけば着いちゃいます。なんとお気楽なことか。

GPSの普及でバックカントリーの敷居がメッチャ下がりましたね。初めてのところに行くときなんて、ほんとドキドキでしたもん。昔はちゃんと実力のある人しかできない遊びでした。自分に実力がない場合は、一緒に行く人に実力が必要。

地図とコンパスのみでのツアーのススメ

GPSが当たり前になった今、GPSナシで山を自在に歩ける人って少ないでしょうね~。試しにGPSナシで一度歩いてみるのも面白いのでは?ザックに入れてちゃダメですよ。いつでもカンニングできる安心感があるから。紙地図とコンパスのみで力試しをしてみよう!不安ならピストンのルートにすればいいんですから。自分の跡が残るところで。実際にそうやって徐々に力を付けていったもんです。

GPSを積極的に使う今のご時世での注意点は…

ま、こんなご時世、GPS端末やスマホの地図アプリを使ってツアーを楽しむ前提で、注意しないといけないこと…

  • 腐るほどある情報の中から自分に合う信頼できる情報をみつける
  • どこの馬の骨からわからない人のGPSデータはパクらない。
  • スマホやGPS端末のバッテリー切れはくれぐれもないように
  • 滑る前にはかならずGPSで滑る方向を確認

コメント

タイトルとURLをコピーしました